内容説明
日常生活を生きる人びとによって生み出される「社会」を見る視点は、その人びとの数だけありうる。そこに見出されるどのような具体的な現象を、われわれは「社会」と呼ぶのだろうか。現象学的社会学を正統に継承する立場から、日常生活の「自明性」が成立するロジックを解明し、「社会」という「現象」を根源的に問い直す。
目次
第1章 「社会はいかにして可能か」の再定式化
第2章 行動をめぐる自明視―行為と行動の循環的関係
第3章 対象の知覚と自明視作用
第4章 状況の知覚と自明視作用
第5章 社会的行為の分節化
第6章 相互作用と呼ばれうるものはいかにして可能か
第7章 統一体と呼ばれうるものはいかにして可能か
第8章 社会的なるものと社会学
著者等紹介
河野憲一[カワノケンイチ]
1973年、福岡県生まれ。社会学者。文学博士(早稲田大学)。慶應義塾大学法学部卒業、早稲田大学大学院文学研究科社会学専攻博士後期課程単位取得退学。早稲田大学文学学術院助手(社会学専修・専攻)、早稲田大学文化社会研究所招聘研究員ののち、早稲田大学、東洋大学、神奈川大学、成蹊大学で非常勤講師。専門は理論社会学。知識社会学および文化社会学の領域の論文も著している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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