内容説明
ヨーロッパの“美”と日本の“うつくしさ”の邂逅―それは単に比較文明の問題ではない。両者の邂逅に、西洋形而上学が形而上学=美学の歴史であった所以が立ち現われるなか、“あるがまま”という“うつくしさ”の存在論が、ヨーロッパの存在論の忘れられた根底と呼び合う。
目次
第1章 遍歴する美(大地のへこみに住む私たち;灰色の世界、そして色と形 ほか)
第2章 善美から快美へ(“ある”の超越的規定としての一、真、善、そして美;真 善 美 ほか)
第3章 “美学”の開基としてのカントの『判断力批判』とその日本的行方(感性学=美学の誕生;感性の擁護 ほか)
第4章 ヨーロッパの“美”と日本の“うつくしさ”(「ハイデガーとの一時間」;“色と空” ほか)
著者等紹介
山下善明[ヤマシタヨシアキ]
昭和24年富山県に生まれる。昭和53年上智大学哲学研究科博士課程修了。H・ヘルツ財団奨学生としてドイツ・ミュンスター大学に留学(55年帰国)。現在、明星大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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