内容説明
啓蒙的合理性からの必然的帰結としてあるテクノロジーの僭主支配と市場の暴走、総力戦とテロリズム、これら近代的理性の陥穽の結果としてある対立構造を、対話と討議の弁証法によって打ち破る新たな政治哲学を提示する。
目次
第1章 政治哲学における「理論」と「実践」
第2章 和解性と弁証法的合理性―ヘーゲルの三位一体論解釈と合理性批判の限界
第3章 社会の哲学としての人倫の哲学
第4章 社会理論と経済学批判の哲学
第5章 ヘーゲルとレオ・シュトラウス
第6章 シュトラウス=コジェーヴ論争について―コジェーヴとシュトラウスの弁証法理解をめぐって
第7章 近代的弁証法と古典的弁証法
第8章 シュトラウス政治哲学における「三つの抗争」
著者等紹介
石崎嘉彦[イシザキヨシヒコ]
1948年生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学、広島大学博士(文学)。現在、摂南大学外国語学部教授。専攻は哲学・倫理学・政治哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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