内容説明
西洋近代世界のルーツを知る。簡潔かつ平明なギリシア哲学史入門講義。
目次
第1講 ミレトス派
第2講 ピュタゴラス派
第3講 ヘラクレイトス
第4講 エレア派
第5講 エンペドクレス
第6講 アナクサゴラス
第7講 原子論
第8講 ソピスト
著者等紹介
日下部吉信[クサカベヨシノブ]
1946年京都府に生まれる。1975年立命館大学大学院文学研究科博士課程修了、博士(文学)。1987‐1988年、1996‐1997年ケルン大学トマス研究所客員研究員。2006‐2007年オックスフォード大学オリエル・カレッジ客員研究員。立命館大学文学部助教授、教授を経て、特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Gokkey
11
シンプルかつ強烈なパルメニデスのアポリア「ある、そして"ない”はない」。存在の正反対として「ない」を想定すること自体が許されない。なぜなら「ない」ものは思惟できないのだから。この「ない」ものから「あるもの」が生成されるプロセスとしてアナクサゴラスにより元素の結合分離という「見えないもの」へと還元された。この還元主義とピュタゴラスの影響を強く受けたデモクリトスによる原子論において、すでに「ピュシス」は完全に抜き取られ、存在は存在者として主観性に強く依存するものへと変貌してしまった。そしてプラトンは・・2020/09/28
roughfractus02
4
形而上学μεταφυσικάは自然学φυσικάの後μεταに位置し、ソクラテス以前は自然学φυσικάとされるという哲学史解釈に対し、著者はギリシャ初期の自然学者らを北アフリカから中東、地中海の島々に配し、自然=存在(φύσις)に対する態度を各人物の生きた土地とその伝承の概略と共に概説する。タレスらミトレス派に始まり、エジプトに接したピュタゴラス派、ヘラクレイトス、エレア派、エンペドクレス、アナクサゴラス、原子論、ソピストへと辿る本書は、地中海地域の都市化が自然=存在の思考を弱めていく予兆を示唆する。2017/08/26
Ikkoku-Kan Is Forever..!!
2
『ギリシア哲学と主観性』を読む前に読む。「非存在」に関する思惟の不可能性というシンプルなテーゼを足掛かりに「ない」(否定)と「ある」(肯定)という存在論的次元の中で「存在」を確認するのではなく、より超越的(超然的)形で「存在」を示そうとしたパルメニデス。その「存在のテーゼ」は「世界」に対するあらゆる立言を封じ、哲学の基盤そのものを危うくする。筆者に言わせると、プラトン以降の西洋形而上学の哲学的努力は現在に至るまで、そのアポリアを乗り越えることが出来ていないという。…果たして、そこでいう「存在」とは何か。2016/08/22
redhotkick
0
ソクラテスやプラトンの前の時期はギリシャ哲学の始まりとして簡単にまとめられたぐらいの知識しか持っていなかったが、それを哲学者毎に思想と時代背景がまとめられていて参考になった。youtubeで作者の最新刊のギリシャ30講のことを聞いているので、機会があればそちらも読んでみたい。2023/08/10
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