TPPと日米関係

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  • サイズ A5判/ページ数 195p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784771023635
  • NDC分類 678.3
  • Cコード C1033

内容説明

TPPをめぐる議論は、「はじめに参加ありき」のものや、特定分野の利害を過度に強調した反対論が多い。本書は、いま一度データを見直し、経済の理論と客観的な分析に裏付けられた説明を試みる。リカードの比較生産費説から見たTPPに対する賛否両論の誤謬、ケインズの自由貿易と保護主義への態度、アメリカの貿易交渉の進め方やISD条項の問題点をやさしく解説する。TPP問題が日米の政治的な駆け引きとして利用される現状を諫め、真の国益にかない、環太平洋や東アジアの諸国と相互互恵となる経済連携への方向を示す。

目次

第1章 TPP推進論の「根拠」を問う
第2章 貿易上の利益とTPP論議
第3章 ケインズは経済的国際主義をどのようにみたのか
第4章 TPPに関する試算の方法論的問題点
第5章 TPPと農業・食糧
第6章 TPPと医療・医薬品―医療アクセスの公平性をめぐって
第7章 金融サービス分野におけるTPP交渉から見えてくるもの
第8章 TPPと労働・雇用
第9章 TPP推進論に見られる危うい安全保障観
第10章 グローバル企業の投資保護と公共利益との対立―ISD(投資家対国家の紛争解決)をめぐって

著者等紹介

田中祐二[タナカユウジ]
立命館大学経済学部教授。1951年生まれ。立命館大学大学院経営学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(経営学)

内山昭[ウチヤマアキラ]
成美大学副学長。同経営情報学部教授。1945年生まれ。立命館大学大学院博士課程修了。経済学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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