内容説明
タイにおける無主地の一時的占拠(チャップ・チョーン)とその制限のための森林保護に関して、タイの国家がどのような土地・森林政策を執り行ったのか、その歴史的経緯をたどる。著者のこれまでの研究成果を、土地政策と森林政策との関係について考察した歴史研究書である。
目次
タイ近代の土地政策と森林政策の関係
第1部 土地政策(田租改革と田地権利確定の分離;田地係争特別委員会の権利調整・付与;パーサコラウォン農務大臣の田租改革;地方国の田租徴収(1)―ナコーン・ラーチャマーとナコーン・シータマラートの場合
地方国の田租徴収(2)―ナコーン・ナーヨックの場合 ほか)
第2部 森林政策(森林政策の条件と経緯;森林局設置とチーク材管理政策;中央集権化と北部支配者の森林利権の喪失;欧米企業の個別リース状況)
本書の内容と今後の課題
著者等紹介
北原淳[キタハラアツシ]
1941年生まれ。東京大学経済学部卒。論文博士(経済学)。1966‐1975年度アジア経済研究所研究員。1976‐1998年度神戸大学文学部助教授・教授。1999‐2004年度名古屋大学経済学部教授。2006‐2011年度龍谷大学経済学部特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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