内容説明
謎のダンス教師、誘惑の極意を語る。身体技法と口説きのテクニック。ドン・ジュアン、カサノヴァ、キルケゴールからデュラス、漱石まで。「A理論」「P理論」とは何か…。
目次
佐伯塾
誘惑と試練
水面下のコミュニケーション
誘惑の基本型
構えと目つき
斜攻法
反省する誘惑者
約束と同意
誘惑と恋愛
遁走する誘惑者
口説きのレトリック
誘惑者の声
ミルトン・エリクソン
アホの効用
意味の空所
演じる誘惑者
「アドミラブルー」
先行する物語
「非人情」と誘惑
エピローグ
著者等紹介
大浦康介[オオウラヤススケ]
京都大学教授。専門はフランス文学、文学・表象理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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zuckermen08
2
ナンパ論の体裁をとった虚構理論。フィクションの効用を説きつつ、その非実際的な側面を浮かび上がらせる。「キルケゴる」って(笑) こんな内輪ネタ誰が使うんだよww 実践には不向き。本書を捨て、夜の街に出よう……2013/03/04
TOMYTOMY
1
正しく惑わされる。 一体、小説論なのかナンパ論なのか、認証論なのか象徴論なのか。しかし、随所随所面白く、付箋をたくさん貼るハメに。大人のための誘惑論・実践論。 キルケゴールとは仲良くなれないだろう。2018/12/18
m
1
「ナンパの達人」佐伯孝三氏へのインタビューという形をとり、誘惑術について繰り広げられる。2015/12/16
zzz
1
誘惑するために、あえて欠けたことをするのが、難しそうだと思った2015/03/17
Ryosuke Tanaka
1
ナンパ師との対話の体で書かれた哲学書。語り口は軽妙で面白かった。2014/01/23