内容説明
「たくさんのことを簡単に覚える方法があれば…」と思ったことがあるだろう。この本を読むと勉強について新しい発見ができ、見方も変わってくる。勉強が必ず好きになる本。
目次
この本を読むみなさんにはじめに話しておきたいこと
基礎編(記憶の実験から見えてくるものは;知識を結びつけることが大切なのだ;学習観の大切さ)
発展編(わかり方の筋道―矛盾を乗りこえる;知識は使うための道具なのだ;誤った知識とそこからの脱出)
最後のメッセージ「日記」を作るつもりで勉強するといいのだよ
著者等紹介
麻柄啓一[マガラケイイチ]
1951年富山県に生まれる。富山市立水橋中学校卒業。富山県立富山高校卒業。東北大学文学部卒業。同大学院教育学研究科後期博士課程修了。現在、千葉大学教育学部教授(教育心理学、教授心理学)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
booklight
19
中高生向きの勉強のコツを教える本。間違いは色々した方がよく、疑問に思ったことは聞いて、自分の知識と関連させた方が勉強は面白く知識は定着しやすい、というのを実例で丁寧に教えてくれるので実感がわきます。『問題。高さ3cm底辺6cmの三角形の面積を求めよ。a)3×6/2=9 答え18cm^2 、b)3+6=9 答え9cm^2 さて、10点満点で、a)、b)に何点付ける?』という心理テストが小学6年生に行われ、b)に1点以上つけた人が83%だったそうです。自分自身も点数をつけたので、色々考えてしまいました。2019/02/24
Shinchan
4
既に知っている知識と結びつけると覚えやすい ――(例)社会:暖流と寒流では、良い漁場になりやすいのはどちら? ― 理科:水に溶ける気体の量は、水の温度が高い場合と低い場合では、どちらが多いでしょう? ―― 日本近海では、千島海流(寒流)は親潮と呼ばれていて魚が豊富な海流。気体は温度が低い方が多く溶ける。2つの知識は「寒流の方が多くの酸素が溶けていて魚には住みやすい」という形で結びつく!2011/11/24
とよぽん
3
勉強のこつ、モチベーションの喚起など、中学生・高校生に向けて書かれた本である。学習の仕組みを心理学から説いており、「へー」と思うことが幾つかあった。生徒たちに勧めたい。2015/06/21
take
2
知識は結びつけることが大切。〈自分の世界〉をくぐることで本当に定着する。中高生向きに書かれた本。示された具体例もわかりやすい。2019/09/28
なかたにか
2
『あなたの勉強法はどこがいけないのか?』と似ています。この本の方が具体例もあり読みやすいと思います。どちらかをすすめるならばこちらを。あえてどちらも読むならこの本のあとに『あなたの〜』を読むといいかもしれないです。『あなたの〜』方が抽象的で少し精神論的です。共通項は「知識は道具」そして自分に引き寄せる。既存知識や価値観(この本では「日記」)などに。とにかく、一つ孤独にしないで繋げるのが大事。最後の方は内容がそれなりに真面目になりますが、読みきれないことはありません。勉強についての本ならまずこれを!2012/07/02