哲学書概説シリーズ<br> ホワイトヘッド『過程と実在』―生命の躍動的前進を描く「有機体の哲学」

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哲学書概説シリーズ
ホワイトヘッド『過程と実在』―生命の躍動的前進を描く「有機体の哲学」

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  • サイズ B6判/ページ数 125p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784771022355
  • NDC分類 133.5
  • Cコード C3310

目次

序章 ポスト・モダニズムの先駆的な試み
第1章 ホワイトヘッドの哲学体系における『過程と実在』の位置づけ
第2章 現実的実質とは何であろうか
第3章 思弁哲学と範疇の構図
第4章 知覚論と延長的連続体
第5章 抱握論
第6章 ホワイトヘッドの宗教思想

著者等紹介

山本誠作[ヤマモトセイサク]
1929年浜松市に生まれる。1953年京都大学文学部卒業。1959年京都大学大学院文学研究科(宗教学専攻)博士課程退学。1961年米国エモリー大学大学院哲学科卒業(PH.D取得)。1976年文学博士(京都大学)。現在、京都大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Bartleby

10
『過程と実在』を再読する前に。誤植が多すぎる。たしかに、ベルクソン哲学は反知性主義の傾きがある。彼の議論の進め方は極めて科学的だけれど。ベルクソンは生物学をモデルにしているが、かたやホワイトヘッドは量子力学を含めた物理学をモデルとしている。それが仏教思想に酷似しているのはおそらく偶然ではない。そういえばベルクソンは『道徳と宗教の二源泉』でキリスト教をもっとも進化した宗教とみなした(ここでも生物学!)が、ホワイトヘッドは神そのものの概念をより抽象化(しかし出発点は極めて具体的)して包括的に論じている。2023/01/05

Bevel

6
「被限定的即能限定的」というイメージだけで全部説明しているように見える。エポックという時間において、水平的に知覚し、垂直的に自由があり、その自由は時間の外では水平的に影響を与えるものに変化する。このイメージはこれまでの哲学とは違うということを述べること、このイメージがホワイトヘッドの哲学に偏在するということ、(僕はうまく理解できなかったけれど)宗教に関して問題と可能性があるということ、これらが三分の一ずつ書いてあると思った。2014/03/26

月世界旅行したい

1
読むのにえらく時間がかかりました。自分の学力の低さが知れます。すごく面白くほかのホワイトヘッドも全部読みたいが、自分の読解力だと時間がいくらあってもたりないので老後にでも。(老後……あるのか?)2014/04/23

ハンギ

1
ホワイトヘッドの主著についての解説。ホワイトヘッドはベルクソンなどを反知性主義として批判しているそうだけど、著者の意見を見る限り、ホワイトヘッドもかなり反知性主義のように見受ける。また随所に東洋思想や西田哲学との関係を盛り込んでいるのですが、正直辛かった。イメージはわかるつもりですが、あまりにも京大という色が強い。ホワイトヘッドが言いたかったのは穏健的な全体主義を取り戻すようなことなのか、神についての新しい観念を付け加えることだったのか、自分でも調べて見たいと思った。2014/04/10

Daimon

0
西田との比較と神について。2017/02/15

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