内容説明
大学・美術館でデザインについて思索する多彩な執筆陣が、その“力(存在意義)”に挑む。多様な視点から、様々な時代・文化に生きるデザイン現象に切り込みながら、領域を越えて共鳴するアンサンブル論集。
目次
ウィリアム・モリスとイギリスのユートピア思想
アール・ヌーヴォーと生命主義
KATAGAMIというデザインの力―ジャポニズムのデザインの例
デ・ステイルにおける「協働」―テオ・ファン・ドゥースブルフの建築理念
楕円の投影―A.M.ロトチェンコの幾何学と電化政策
装飾と「他者」
「デザイン」前夜―第一次世界大戦前後のドイツにおけるKunstgewerbe
アメリカにおける「デザイン」のリフレーミング
グラフィックデザインにおける日本的表現
ファッション・デザインは死んだ?―ファッションにおけるデザインの力
写真の到来を人々はどのように受けとめたのだろうか―アラゴールからボードレールまで
無意識としての映像空間―映画“欲望”の中の写真の「眼差し」
ポスト・モダン・デザインの現実―ソットサスから水戸岡鋭治まで
著者等紹介
永井隆則[ナガイタカノリ]
1956年生まれ。文学士(京都大学文学部哲学科美学美術史学科)、文学修士、文学博士(京都大学大学院文学研究科)、Diplome d’´etudes approfondies(プロヴァンス大学博士課程「歴史と文明;美術史」、エクス・アン・プロヴァンス、フランス共和国)。京都国立近代美術館主任研究官を経て、京都工芸繊維大学大学院造形科学系デザイン学部門准教授。専攻はフランス近代美術史。美学会、美術史学会、日仏美術学会、意匠学会、ジャポニズム学会、Internatinal Association for Aesthetics、La Soci´et´e Paul C´ezanne、Association International des Critiques d’Art会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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