内容説明
懐疑は哲学をラディカルな知に変えた。真理を追求する哲学と、その試みを阻む懐疑。古代から現代まで、両者の絶えざる戦いのダイナミズムを浮き彫りにする秀作八編。
目次
1(真理をめぐる抗争―現象学的エポケーの前史;意思と現われ―ひとつの現象学的考察 セクストウス・エムピリクス(Sextus Empiricus)の「スケプシス」再考)
2(方法的懐疑の論理空間―セラーズの「経験主義と心の哲学」を手掛かりに;バークリとふたつの懐疑論;ヒュームの懐疑論;ヘーゲル哲学と懐疑主義)
3(かつての体験への懐疑―フッサール時間論における過去の超越性をめぐって;レヴィナスにおける絶対的に他なるものと懐疑)
著者等紹介
佐藤義之[サトウヨシユキ]
1962年京都府に生まれる。1991年京都大学大学院文学研究科(倫理学専攻)単位取得退学。2001年京都大学博士(人間・環境学)。現在、京都大学大学院人間・環境学研究科准教授
安部浩[アベヒロシ]
1971年新潟県に生まれる。1999年京都大学大学院人間・環境学研究科修了。京都大学博士(人間・環境学)。現在、京都大学大学院人間・環境学研究科准教授
戸田剛文[トダタケフミ]
1973年奈良県に生まれる。1998年京都大学総合人間学部卒業。2005年京都大学大学院人間・環境学研究科修了(博士・人間・環境学)。現在、京都大学大学院人間・環境学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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