内容説明
国家・人権・民主主義・政教分離…これまでさまざまに議論されてきた問題群。しかし、21世紀をむかえニホン社会が大きく転換し、変質しつつあるいま、これまでの理論枠組みは通用しなくなっている。これまでの物の見方を一度「ご破算」にし、ニホンに新たに生まれつつある市民により、真の国づくりを考える。
目次
第1章 知識・技術集約社会への移行と市民の形成(労働集約的発展段階と人口急増;知識・技術集約的発展段階と産業構造の高度化 ほか)
第2章 自給自足経済に対応する多神教と貨幣・商品経済に対応する一神教(貨幣・商品経済の自給自足経済に対する優位性の真偽;古代貨幣・商品経済社会と一神教;自給自足経済と多神教(自然信仰)
プロテスタンティズムと資本主義
資本主義システムの新しい課題)
第3章 天皇制と国家祭祀としての皇室神道(国教を持つ近代国家;天皇制と国家神道の形成;近代国家における皇室と建国神話の役割;新たな国教としての神道;国家祭祀としての皇室神道―神社神道との完全分離)
第4章 市民的国民国家の使命(国民国家の血ぬられた歴史―版図の拡大と先住民族・植民地の支配;ニホンの植民地支配の特徴―上位文化の支配 ほか)
著者等紹介
岸本建夫[キシモトタツオ]
立命館大学政策科学部教授、日本ローマ字会理事、カナモジ会評議員、野洲東西医学融合センター研究会事務局長。慶応大学経済学部および経済学研究科(修士)において中国などの社会主義を研究。1974年に卒業後、日本長期信用銀行に勤務。ニューヨーク支店、北京事務所などで営業を担当する一方、国際金融情報センター、中東経済研究所などで調査・研究にも従事した。1994年より現職。金融研究、東洋医学と西洋医学の融合のプロジェクト推進、日本語の普及活動など幅広い分野で活躍している
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