内容説明
アリストテレスの『形而上学』のラムダ巻(第十二巻)の思想を解明。原典の読みに関することなどの文献学的な問題や、外面的歴史的事項は省略するか、ごく簡単に触れるにとどめ、もっぱら思想内容を理解することを主眼とした。
目次
1 研究対象は主有である
2 素材の存在を認定する第二の理由
3 素材も形相も生成しない
4 異なるものに対して同一の始元があり得るか
5 主有の原因は付帯有の原因でもある
6 永遠で不動の主有が存在する
7 恒星天は永久に回転している
8 このような主有はいくつ存在するのかという問題
9 かの知性の有り様についての疑問
10 世界の善すなわち目的は万物の配置か超越者か
著者等紹介
水地宗明[ミズチムネアキ]
1928年広島県呉市で生まれる。1953年京都大学文学部哲学科卒業。1958年京都大学大学院文学研究科博士課程修了。1967年松山商科大学講師。1973年滋賀大学教授。1994年滋賀大学名誉教授、皇学館大学教授(1999年まで)
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