内容説明
冷戦体制の崩壊、IT革命、9・11とイラク戦争、「世界の工場=中国」の台頭など新世紀を彩るグローバリズム下の世界経済と多国籍企業戦略の展開、国際的リストラクチャリングと日米関係、国際的地域の変化を鋭く解明し、新世紀のパラダイムをひも解く。
目次
21世紀初頭の世界経済の新相と覇権国アメリカの事大化
第1部 直接投資・多国籍企業の理論と世界戦略(ドル体制の変遷と現状;1992年以降のアメリカ対外直接投資と過剰資本;クラスタリングと多国籍企業―ダニング折衷論と地域クラスターの競争優位;多国籍企業論における企業間提携 ほか)
第2部 現代世界経済と多国籍企業(多国籍アグリビジネスの新しい展開過程―ブラジル農業におけるポストフォーディズム的生産・流通システムの構築;湾岸産油国経済と国際石油資本(メジャーズ)
欧州通貨統合の現状と課題―イギリスのユーロ参加問題の観点から
日米包括経済協議の政治経済学―2レベルゲームモデルによる分析 ほか)
著者等紹介
中村雅秀[ナカムラマサヒデ]
立命館大学大学院経営学研究科・経営学部教授。途上国の経済発展に関する研究を整理し、米国移転価格租税裁判ケース・スタディと無体資産課税、電子商取引課税、輸出促進税制などの問題の解明にあたっている
奥田宏司[オクダヒロシ]
立命館大学大学院国際関係研究科・国際関係学部教授。「ドル体制」の研究をライフワークにしているが、「日本の対外金融」についても研究している。また、これまで両大戦間期のポンド、ドルについても研究してきた
田中祐二[タナカユウジ]
立命館大学大学院経済学研究科・経済学部教授。経済発展における多国籍企業・対外直接投資の研究、特に最近は、地域クラスターと多国籍企業の関係の研究
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