内容説明
国家や民族を横断するグローバリゼーションの大波や国民国家の揺らぎのなか、ナショナル・アイデンティティという言説を見据え、新しいヴィジョンの形成をめざすための定点を探る試み。
目次
ナショナル・アイデンティティとは何か―問題整理への視覚 概念・装置・言説
グローバル化時代のナショナル・アイデンティティ―アイデンティティ再定義のために
ナショナル・アイデンティティの多次元的構成―ポジショニングの視座から
ナショナル・アイデンティティの2つの側面―動員と参加
戦後日本社会におけるナショナル・アイデンティティの表象と科学技術―新聞広告を手がかりに
中国、中華民族、中国人の国家観念・民族意識・「国民自覚」
米国のナショナル・アイデンティティと戦争の記憶
ナショナルな時間、ナショナルな空間―ドイツにおける記念碑をめぐって
アルスター・ユニオニストの政治イデオロギーとアイデンティティ
フランスのナショナル・アイデンティティとアルザス・ロレーヌ―普仏戦争から第1次世界大戦期の教科書を中心に
フランス共和制言説の試練―タ文化と統合の波の狭間で
自己の多様性・世界の多様性―エグゾティズム論の可能性
著者等紹介
中谷猛[ナカタニタケシ]
立命館大学法学部特別任用教授・人文科学研究所
川上勉[カワカミツトム]
立命館大学法学部教授
高橋秀寿[タカハシヒデトシ]
立命館大学文学部教授
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