内容説明
本書は、哲学という学問が人間的知の営みとしてのもろもろの学問のうちで、あるいは広い意味における哲学のうちでどのような位置づけを持っているのかを明らかにしようとしたものである。哲学という学問はそもそもどういう意味と役割を担うべきもであるのかを探求した。
目次
第1章 哲学とは何か(哲学とは何か;哲学と哲学者―プラトンの場合 ほか)
第2章 第一哲学・存在論・形而上学(第一哲学とは何か;存在論(Ontologie)とは何か ほか)
第3章 哲学・常識・科学の立場(哲学と科学;常識と哲学 ほか)
第4章 知と信(知とはなにか、信とはなにか;カントにおける知と信 ほか)
第5章 哲学と道徳と宗教との関係(世界概念の哲学と人間理性の三大関心―カントにおける哲学・道徳・宗教;哲学知の絶対性―ヘーゲルにおける哲学・道徳・宗教 ほか)
著者等紹介
有福孝岳[アリフクコウガク]
1939年、山口県小野田に生まれる。1968年、京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。文学博士。京都大学総合人間学部教授
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