内容説明
徹底的に世俗化した現代社会において、宗教のもつ意味や位置を考察した意欲的な書。生きて働く思想としての宗教の可能性を問う。
目次
第1部 ことばと宗教(自己の発見と物語;歴史と物語―阿闍世コンプレックス論の生成;ことばの創造性;詩と宗教 ほか)
第2部 身体と宗教(祈りと巡礼;浄化と照明;大地・身体・自覚;祀りと儀礼―気多大社鵜祭における“神饌”と“放生”を手がかりに ほか)
第3部 癒しと宗教(悲哀と癒し;意志の破綻と自己肯定―アルコール依存症からの回復を手がかりにして;病苦と恩寵;苦・罪・死 ほか)
著者等紹介
長谷正当[ハセショウトウ]
1937年生まれ。’65年京都大学大学院文学研究科博士課程修了。現在大谷大学教授。主要著書に「象徴と想像力」(’87年)「現代宗教思想を学ぶ人のために」(編著,’97年)
細谷昌志[ホソヤマサシ]
1943年生まれ。’73年京都大学大学院文学研究科博士課程修了。現在大阪外国語大学教授。主要著書に「文化の深淵としての宗教」(’95年)「カント 表象と想像力」(’98年)「宗教―その原初とあらわれ」(編著,’99年)
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