内容説明
最先端医学の革新はとどまることを知らない。これにともない生命倫理の諸問題やQOL(quality of life:生の質)、ターミナルケアや看護の問題など、現代医療をめぐる様々な側面を論じる。
目次
1 医療の現場から(ケアにおける視点、特に看護婦の立場から;病院における病むこと・死ぬこと;ターミナルケアの現状と展望;望まれる終末期の医療―仏教的死生観の立場にたって)
2 医の哲学・倫理・法(医の哲学の現在―人間学としての医学に向けて;現代医療における新しい身体像の試み;生命倫理の課題―生命の尊さと自己決定権;輸血拒否事件判決について;フランスの謎)