内容説明
二十世紀最後の二十年間のわが国の教育改革は、主として高等学校教育のあり方に関してすすめられてきた。本書は、第二次世界大戦後のわが国の教育改革によって創設された高等学校が、当初のいくつかの諸施策や試みを通してめざそうとした教育の特質が何であるのかを論じたものである。
目次
第1部 高等学校教育出発の枠組み(アメリカ・モデルの成立―単位制と科目選択制;単位制―学習における自由の原則;科目選択制―学習における選択の原則 ほか)
第2部 自律的学習の支援システム(通信教育の開設;空き時間と学校図書館;学校週五日制の試み)
第3部 ユニバーサル段階の高等学校教育(ユニバーサル段階の教育の模索;出発点への回帰;教えの総合から学びの総合へ)