内容説明
この本は主として純粋危険の管理を意図して書かれたものである。現在では純粋危険管理と投機的危険管理との間の区分はそんなに重要ではない。財務リスクのように、以前は保険が最後の解決手段とされていたようなリスクにおいても、平行的な理論展開が進展し、ついには、純粋危険と投機的危険の両者は本質的に同じ手順で管理されることが認められるようになった。現在“全体論的なリスクマネジメント”という言葉が頻繁に聞かれるようになったことは歓迎すべき兆候であり、この本が推奨するように、組織が当面するリスクは、いかに明白に区分しようとも、それらは1つの問題として見なされはじめているのである。これらのすべてのリスク管理に適用される原理は同一であり、そして、この本は正にその点を論証しようとするものである。
目次
序論
リスクのタイプ
危険の強度と頻度
組織的な危険の確認
危険の測定
危険処理と意思決定
可能損失の財務
保険の仕組み
キャプティブ保険会社
ロス・コントロール〔ほか〕



