内容説明
本書は、厖大緻密なカント哲学に一貫する根本意図は奈辺にあるかを明らかにしようとしたものである。それはカントのいわゆる純粋理性の唯一の事実をあくまでもカントに即して理解し解明しようとしたものである。
目次
第1章 カントにおける「批判」と「形而上学」
第2章 『プロレゴメナ』における分析的方法と綜合的方法
第3章 学としての形而上学は可能か―カント『純粋理性批判』の窮極課題
第4章 如何にして実践的先天綜合判断は可能であるか―カント実践哲学の根本的立場
第5章 カント実践哲学の根本的立場