内容説明
哲学者たちが生きていた時代精神に深く分け入り、いわばテキスト的言語へと紡ぎ出される以前の生き生きとした事象そのものに立ち帰り、追思惟しているところが類書にはない本書の魅力ともなっている。
目次
ペルガモン ギリシア的教養の理念
エフェソス ヘレニズムの科学と近代
ローマ ストア派の哲学と古代ローマ精神
ポンペイ エピクロスの今日的意義
ローマ キケロの国家観
アレクサンドリア 新プラトン主義とは何か
チュニス/カルタゴ 西方におけるキリスト教思想―テルトゥリアヌスにおける出発
ミラノ アウグスティヌスと悪の問題
ヒッポ・レギウス(アンナバ) 古代ローマ帝国とキリスト教思想―アウグスティヌス
ラヴェンナ ボエティウス―西洋古代末期の哲学者
イスタンブール 東方キリスト教思想におけるギリシア哲学