内容説明
世紀転換期の英・独・仏において「複線型教育」とその「システム化」が現出した。本書はこの「教育と社会」の転換を問う国際セミナーの最新の成果を記録する。
目次
第1部 概念と仮説(システム化の過程―ドイツの場合;近代ヨーロッパ教育システムにおける複線型分節化―フランスの場合;教育におけるシステム化と複線型分節化―イギリスの場合)
第2部 イギリスにおける構造変動と社会的再生産(基金立グラマー・スクールと中等教育のシステム化;中等教育の再編成 1869‐1920年;「システム」としてのパブリック・スクール;高等教育における構造変動 1870‐1920年)
第3部 討論と結論(フランスとドイツにおける中等学校改革をめぐる議論;教育の「システム」とその比較可能性;「システム化論」批判;「複線型分節化論」批判)