内容説明
日本ワインの味わいを決めているものは何だろう?地理、気候、地質、土壌、品種、そして人…。あるいは栽培方法や醸造方法、積み重ねた歴史など、さまざまな視点から、ブドウ畑を取り巻く要素を拾い集め、日本ワインの姿を捉える、これまでにない試み。
目次
第1章 ワインの生産量と特徴(ワインの生産量;ワインの特徴)
第2章 ワイン造りの歴史(歴史;北海道のワイン造り(年表))
第3章 ブドウ畑を取り巻く自然環境(地理・地勢;気候;地質;土壌)
第4章 ワイン造りとブドウ栽培地(上川地方;空知地方;十勝地方;後志地方;桧山地方と渡島地方(道南)
その他の栽培地(留萌・網走・石狩・胆振地方)
栽培地一覧)
第5章 栽培と品種(栽培と仕立て;品種;品種説明)
著者等紹介
鹿取みゆき[カトリミユキ]
フード&ワインジャーナリスト。信州大学特任教授。東京大学教育学部教育心理学科卒業。ワインと食をテーマに国内外で取材を続ける。日本のワインと生産者の支援や消費者との交流の場のプロデュースにも力をいれる。現場の生産者たちのための勉強会「日本ワイン 造り手の会」の監査役。総説論文「日本におけるワインテイスティングについて」が「日本味と匂学会誌Article of the Year 2009賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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moonanddai
2
改めて北海道のワインについての認識を新たにさせていただきました。十勝ワインから始まったとばかり思っていましたが、「前史」があったのですね。山ブドウや生食用デラウェアやナイアガラ、そして寒冷地用のケルナーといった北海道おなじみの品種から、最近ではピノノアール、シャルドネといったヨーロッパ品種、あえて言葉を選ばず言ってしまうと本格的なワイン品種に徐々に移り変わりつつあるというのが現状のようです。うーむ、ワインが飲みたくなりましたW。2016/08/26
もけうに
0
写真豊富で内容も濃く、面白かった!近年北海道産ワインの味は上がっているように思うので、益々発展して欲しい。他の作物もだが、北海道農業は寒さ&雪との闘いよね…。2019/05/18