内容説明
本書は、個人化、多様化を基調とする現代社会にあって、わが国の子ども家族支援システムの理念の変更を含めた改革を指向している。乳幼児期における安定した保育者との関係を保障するという理念と自己実現支援(就労支援を含む)という理念を同時に充足させるシステムとして、どのようなシステムが望ましいのか、といった問題意識から、イギリスで100年以上の歴史をもつチャイルドマインディング・システムの検討を試みたものである。
目次
第1章 研究の意図と方法
第2章 わが国の子ども家族支援システムの歴史と現状
第3章 変貌する家族システムの機能
第4章 子どもをめぐる理念の動向
第5章 チャイルドマインディング―もうひとつの子ども家族支援システム
第6章 チャイルドマインディングの歴史的展開
第7章 チャイルドマインディングのレビューと評価
第8章 わが国の子ども家族支援システムへの示唆と課題