内容説明
アメリカの子どもはこんな野球教育を受けている!高額なプライベートレッスン。選抜試験、落ちれば移籍は当たり前。メジャーリーグ顔負けの競争システム。
目次
1 球春を待ちわびて
2 レクチームとの出会い
3 アグレッシブになれ!!
4 高額なプライベート・レッスン
5 言葉にしなければ伝わらない
6 くり返されるバントサイン
7 試練のトライアウト
8 自信を取り戻す
9 最後の夏
著者等紹介
小国綾子[オグニアヤコ]
1966年、大阪生まれ。新聞記者。07年に仕事を辞めて渡米。11年秋、帰国。再び新聞記者に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヨータン
14
面白かったです。もともとアメリカの少年野球には興味があったのですが、それ以上にアメリカ人と日本人の所属に対する価値観の違いが勉強になりました。日本だとよほどのことがない限り、一度入ったチームを変えず、そのチームの仲間を大切にし、一緒に頑張ろうとするが、アメリカでは自分が一番活躍できる場所を求めて野球チームを転々とする。きっと何度も転職するのもこういう価値観があるからなんだろうなと思いました。2017/10/15
Nobuko Hashimoto
9
子が自信を持てるようになることを最優先に、多様な選択肢を検討し、活躍できる場や居場所を変えていく、そしてその選択を周囲も尊重するのがアメリカ流の子育てということがよくわかる一冊。ただし親の経済力は大きくものをいう。それは日本も同じか。なお著者は新聞記者だが、本書は客観的、社会学的に考察したものではなく、思いきり我が子と我が家の体験記である。その分、臨場感たっぷりで勢いはある。2015/05/08
みどるん
9
アメリカの教育は垂直的公平で日本は水平的公平。同じ平等という意識も認識の違いで全く別物に。ティーンの意味も考えたことはなかった。幼少から異国で生活することは本人にとっては苦にもなるだろうけど自然に多様な価値観を持てるだろうから正直羨ましい。野球が好きだから手に取ったが思いがけず良い本に出会った。2014/06/17
きく蔵
5
非常に興味深く読みました。少年野球を通して知る日米文化比較が主軸にあるのだけれど、少年野球以外のところにも通じる話が多く、なるほど、とうなづかされるポイントが多かったです。アメリカ生まれアメリカ育ちの我がオットが、息子の少年野球チームの様子を見て感じる違和感の理由がよくわかりました。苦笑 日米どっちがいいとは一言では言いがたいところがあるけれど、ぜひ日本のコーチ陣にも読んでほしい。笑 本筋とは逸れるけれど、終盤の、著者の東日本大震災後の気持ちの揺れについての記述も非常に胸を打たれ、共感しました。2015/02/24
テクパパザンビア
5
少年野球を選手としてもコーチとしても経験した事があるので大変興味深く読みました。アメリカと日本をドアと障子に喩えたのが印象深かった。太郎は日本の高校野球やってるのかな?2015/02/13