内容説明
早稲田実業学校の校長先生が綴った思索の足跡。「どこかに置き忘れてきた駄菓子屋のぬくもり」がある、生徒、学生に「明日」を託す43編の滋味豊かな随筆集。
目次
第1部 映画から時代を見る(大石先生という教師像―一九五四年と『二十四の瞳』;アメリカ人をつくったフロンティアの存在―『シェーン』と『ウィル・ペニー』 ほか)
第2部 自然災害と防災教育―東日本大震災から学ぶ(「おやつの時間」を挟んだ断絶―津波までの三十分を考える;頑張り、頑張れ、がんばんべ―東日本大震災「天罰」発言に寄せて ほか)
第3部 行蔵は我に存す。毀誉は他者の主張(人並の道は通らぬ梅見かな―関寛斎の生涯;埋めがたい溝について―トーマス・マン、フルトヴェングラー、トスカニーニ ほか)
第4部 「昨日」を想い、「明日」を思う―青春挽歌(「大地の窓」に見る悠久の歴史―土と生き、土を活かす暮らし;小石川植物園のどんぐり―寺田寅彦と妻夏子 ほか)
第5部 遙かなる旅路の果てに(草創期の早稲田実業学校に学んだ人びと―竹久夢二、林武、藤原義江;日本の近・現代史に残る航路―明治丸、第五福竜丸、宗谷 ほか)
著者等紹介
渡邉重範[ワタナベシゲノリ]
1943年、東京生まれ。68年、早稲田大学政治経済学部政治学科卒業後、同大学院政治学科修士・博士課程修了。65‐66年、ドイツ連邦共和国ボン大学留学。80‐81年、ボン大学交換教授。94‐98年、早稲田大学教育学部長。98年より06年まで早稲田大学常任理事(広報・学校担当)。現在、早稲田大学教育・総合科学学術院教授(比較憲法学・比較政治制度論専攻)、博士(政治学)。2000年より早稲田実業学校長を兼務する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。