誰が私を殺したの―三大未解決殺人事件の迷宮

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  • サイズ B6判/ページ数 259p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784770410504
  • NDC分類 368.6
  • Cコード C0095

目次

1 乱気流―スチュワーデス殺人事件
2 途中下車―女医殺人事件
3 遠い声―東電OL殺人事件

著者等紹介

朝倉喬司[アサクラキョウジ]
1943年、岐阜県生まれ。早稲田大学文学部中退。「週刊現代」記者を経て、芸能・犯罪関連のノンフィクション作家となる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

山猫

11
殺人事件そのものというよりは三人の殺人事件の「犠牲者」について書かれている。が、いずれの場合も「性的に或いは道徳的に逸脱した、もしくはだらしなく享楽的な女が被害に遭っても当然」と言わんばかりのバイアスがかかっていて、非常に不愉快だった。世間の評判からいって確かに「責められるべき点はあった」にせよ、それが「殺されなければならないほどの落ち度であったのか?」と考えたとき、いずれの女性もその答えは「否」と言わざるを得ないと私は感じるからだ。2017/11/11

中野(racoon)

10
★★★★☆ 読んだことあるような…と思って調べたら、文庫「女性の未解決事件」の改題前でした。限りなくクロに近そうな人物がいるスチュワーデス殺人事件以外はほんとに野放しなんだよな~真犯人。東電OLに関しては流しの身元不明の客に殺害された可能性も高そうだが、女医は本当に謎。2015/06/26

Ted

7
第1章のスチュアーデス殺人事件は一読の価値あり。状況から犯人がベルメルシュ“神父”なのは明白。“善意”の衣装をまとって進出してくる宗教団体の胡散臭さは洋の東西を問わない。組織防衛がらみになった途端、本性を剥き出しにするサレジオ会の行動はもはや「したたか」と呼ぶには生ぬるい。教会や賛美歌などの外形的装いから受けるイメージとはほど遠い実態を想起させる。また、敗戦国の烙印が色濃く残っていた当時の日本で、雑魚とはいえ連合国の一員であったベルギー出身のこの生臭キリスト坊主が日本人をナメ切っていた様子が伝わってくる。2011/06/04

ななこ

2
読みやすい文体で、すぐに読み終わりました。事件を取り巻く社会の空気の変化を分析したくだりが興味深かったです。半分フィクション風の描写もありましたが、そのせいでかえってリアルさが目立ったように思う。野放しになった殺人者のその後が気になります。2012/06/28

rinrinkimkim

1
2001年の出版。3件の迷宮入り事件についてさらさらとかかれています。著者自体もすでにお亡くなりになられていました。事件の経緯とその時代背景が盛り込まれています。東電OL事件を読みたくて手に取りましたが結果としては杉並スチュワーデス事件がとても気になりました。この事件をテーマに松本清張氏が小説を書いているそうなので今度はそれを読みたい。2014/02/17

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