内容説明
南の島で心と体が一緒に膨れ上がる。21世紀の愛の形を探す楽園への旅。パラダイスのカギは誰が開けるの―。
著者等紹介
中上紀[ナカガミノリ]
1971年東京生まれ。ハワイ州立ハワイ大学美術学部美術史科卒業。1999年『彼女のプレンカ』で「すばる賞」受賞。著書に『イラワジの赤い花…ミャンマーの旅』他
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感想・レビュー
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ひかる
3
装丁が綺麗。見返しの薄紫と栞紐のエメラルドグリーンの組み合わせが美しい。湖の描写が細かくて丁寧。祭りの熱気と神秘的な雰囲気が良かった。始まり~中盤の彩と良の生い立ちや心にもやのかかった感じ、主観と客観の違いを描いているのは良かったけど、ラストが駆け足で惜しいかなあ。2012/06/17
チェリ
1
王教授がバンガローに残ったあたりまでは、幻想的で楽しめたのですが‥。それはともかく、読んでいて旅に出たくなりました。2012/04/05
遠い日
0
040620【読書ノート】評価★★★2004/06/20
カンパネルラ
0
アジアの多分実在する湖とハワイを舞台にした私小説的ドラマ。若い男と女そして老教授。国際的ではあるが、国とか民族を超えて感じる、現代への不在感のようなものは伝わる。しかし、かなりひとりよがりな気もする。パラダイスに象徴されるものは架空ではあるが、理解しがたい2009/01/15
Ramgiga
0
ひとり一人にとってのパラダイスとは何かを問いかける。物語の舞台となったハワイやアジアの湖の浮き島のバンガロー。それらは一見パラダイスだが、実はたくさんの生活があり、野生の毒虫や毒草が潜んでいる。パラダイスは、自分を閉じ込める檻。にもかかわらず、こりもせず、人はパラダイスを追い求める 。2018/11/08
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