内容説明
前著『ギリシア歴史の旅―現代から過去へ―』では、百年にわたる修好のわりにはわが国にはあまり知られていない現代のギリシアについて、駐在大使の立場と歴史家としての両面から、政治や経済、歴史、風土などについて幅広く紹介し、ペロポネソス半島はじめミコノスとデロス、アトス山、デルフィ、ミケーネなどの遺跡や聖地を訪ねる旅を紹介した。続く本書では、古代ギリシア世界の一翼を担っていた小アジアのエーゲ海沿いに点在するミレトス、プリエネ、デディマ、エフェソスなどの古代イオニアの遺跡を豪華船グルーズで訪ねる旅を中心に、エピロス地方の遺跡探訪や生誕百五十年を迎えるラフカディオ・ハーン=小泉八雲の生地レフカダ島訪問記など、興味深い旅行記を加えて贈る、歴史紀行。
目次
第1章 古代イオニア、クルーズの旅
第2章 エピロスへの旅
第3章 小さな旅
第4章 アテネ逍遙
第5章 もう一つのギリシア論―歴史の狭間で



