内容説明
「女性が書く行為」の意味を問いながら、現代社会がかかえる問題に真正面から取り組み、みずからの文学の可能性を切りひらこうとするヴォルフが、秘密警察の監視を受けた自身の体験をとおして作家のありかたを考察、ヨーロッパのジャーナリズムに大論争を引き起こした、注目の話題作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nobuko Hashimoto
26
秘密警察に監視されている女性作家の一日を書いた短い作品。劇的な何かが起こるわけではなく、むしろ淡々と内面をつづっているような話。さらっと読んでしまえばあっという間に終わるが、本編以上ありそうな解説をていねいに読むと社会主義期の東ドイツの文学界、知識人の動向についての理解が深まる。3年前のベルリン訪問で、この作品に出てきた場所に行っていたのでブログに写真とともにアップ。https://chekosan.exblog.jp/29716396/2019/10/21
twinsun
4
生き延びた人間の声だ。よくぞ生き抜いて吐き続けたな。2021/01/06
まりこさん
1
やはり大好き。文化戦争の話に絡めて使うつもり2014/06/03