ラフカディオ・ハーン―その人と作品

ラフカディオ・ハーン―その人と作品

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 236p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784770407313
  • NDC分類 930.28
  • Cコード C0097

内容説明

ラフカディオ・ハーンは純粋で他人を信じやすく、それと同時に、悲観主義的で疑り深い傾向を合わせもつ、複雑な人間であった。本書は、そうしたハーンの性格の諸要素をさまざまな角度から解明し、作品のひとつひとつを、ハーンの人間および作家としての成長の過程に結びつけて評価している。ラフカディオ・ハーンに関する数多い論考のなかでも、その死後、比較的早い時期にフランスで出版された本書は、著者の繊維で奥深いフランス的感性をもって、ハーンの人と作品の魅力をさまざまな角度から丹念に解明。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

バニラ風味

1
「真のハーンを知らしめたい」という割には淡々として、例えや比喩が多く、ハッキリ言って読み難い。が、ハーンの生い立ち、その優しく純粋な性格ゆえに、多くの美しい文学が生まれ出たことがよくわかる。また、彼が多くの日本人に愛され、愛したことが伝わってきた。「図書館を活用しよう読書会」の企画がなければ、決して手にとらなかった。この企画を通じて、ハーンが、そして作者が、「伝えたい・読んでもらいたい」と、私の手にとらせたのだろう。せっかく、ここで真のハーンと出会ったのだから、「小泉八雲」の本も読んでみようと思う。2013/05/17

wasabi

0
決して読みやすくはないが、フランス人であろう人物によるハーンの評論であり、興味深い。ハーンが訪ね、紹介した日本は幻影だったのか。その謎解きは、すでに西欧化が進む日本において検証できないと、ハーン没後わずか7年しか経っていない時点で著者は言う。このことからも、ハーンが最初に赴任した松江での生活を夢のひとときと感じながら、熊本、東京へと移り住むうちに、失意が生じる要因をうかがえる。それでも、ハーンが日本で感じ取った神聖なる空気、気質は決して幻影ではない。2010/10/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1307405
  • ご注意事項

最近チェックした商品