内容説明
広大な国土と多民族によってはぐくまれた、ソ連のゆたかな食文化を紹介。朝日新聞・元モスクワ支局長をつとめた著者が、四年間にわたる滞在中のコック体験やさまざまな食体験を通して、各地の歴史や風土、生活模様をつづる、ソ連グルメ紀行。
目次
ワラビ恋しや
度肝抜かれたカザフ民族料理
黒パンの味
ガルブーシャの刺身
評判高い朝鮮料理
日本食の呪縛
武者ぶるい
包丁から砥石まで
男の手料理パーティ
冷凍魚の刺身
ビタミン不足の国で
台所の力仕事
タラバガニのカニすき
国外の買い出し余話
家内のスタミナ料理
ウォッカ賛歌
レバーペーストの味
タシケントでの演歌合戦
「飢餓草原」のトマト
水菓子の王様ドウィニャ
砂漠でコイの唐掲げ?
「謎の汗血馬」を追い求めて
朝鮮人とキムチ
グルジヤのブドウ酒
長寿村の健康料理
スターリン礼賛に辟易〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
俊太郎
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なぜかロシア料理には人を惹きつけるものがある……気がする。2017/11/06
あまた
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特派員が書いた、ソ連の食エッセイ。古い本なので、情報誌として使おうとすると無理がありますが、「美味しそう!」と読む分には良いかと。書き下ろしが大分あるそうですが、多分面白くなかった話辺りだろうなぁと思いました。夫々の話を糊付けする役の?2012/08/07
snijeg
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ソ連時代にモスクワに赴任していた特派員の、食事関係に特化したエッセイです。 崩壊前の様子や海外で日本食を作る事の困難さが伺えます。 そして、中央アジアのお話が私は好きでした。 旅してみたくなります。2021/02/04