内容説明
関流正統八伝を継ぎ、“越後の三傑”にかぞえられる和算家・佐藤雪山は、終生、雪深い小千谷を離れることはなかった。しかし、その学問的業績は和算の限界にとどまることなく、物理・化学・天文などの分野でも一家を成し、同時代の西欧の学問と比較しても、いささかも劣ることはないとさえ言われている。本書は、雪山の波瀾に富んだ生涯を中心にすえ、山口坎山、広川晴軒、村山禎治という雪山に連なる越後の和算学者たちの系譜をたどる、長編書き下ろし評伝である。
目次
序章 雪山追慕
第1章 少年時代
第2章 立志
第3章 師、山口坎山
第4章 研鑚と友情
第5章 栄光と苦闘
第6章 門弟と著書
第7章 雪山涅槃
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- 和書
- 一夏 - 米川千嘉子歌集



