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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きゅー
16
ケースワーカーとして児童福祉事務課に勤めるTは不幸な家庭の相談に乗り、必要があれば子どもを福祉施設に送るなどしている。Tのところへ度々相談に来ていていたバンドゥラ夫妻が自殺した。残されたのは知的障害のある5歳の息子だけ。Tは自分の家族を見捨てて、彼を一人で育てようとする。非常に特異な文体。あらゆる可能性を探るように文字が羅列されており、一つの文章が何行にもわたってうねるように綴られている。手探りで暗闇の中をたどるような文章は、時に冗長に感じられるが、現実とのざらつきに焦燥しているTの感覚の生々しい現れか。2016/11/15
Mark.jr
2
久々になんでこんな暗い本を読んでいるのか、自問自答した。2022/03/14