飛翔する日本

中川 昭一【著】

講談社（2008/09発売）

• サイズ B6判／ページ数 229p／高さ 20cm
• 商品コード 9784770041043
• NDC分類 304
• Cコード C0031

出版社内容情報

■各氏推薦！
◆丹羽宇一郎氏 (伊藤忠商事取締役会長)
時勢におもねり右顧左眄する政治家が多い中にあって、私の知る中川昭一は信念の政治家である。本書でも、そのイメージ通り、タブーを恐れずに本音を語っている。そこにこそ、まさに彼の人間としての、また政治家としての凄みがある。中川昭一、渾身の一冊である。
◆中曽根康弘氏　
今の日本の無気力低迷の状態に、捨て身の全面的改革を志し、政治家の責任ある行動と政策の決定的刷新を訴える。革新的保守の思想哲学を堅持し、自民党が日本を支え発展させてゆく原動力となっている勇気ある政治家である。

内容説明

縮こまる悪循環から発展する好循環へ。閉塞と混迷の時代は終わり、再び日本は浮上する。国家的危機の今、日本の潜在力を呼び覚ます画期的シナリオ。

目次

序章　目覚めよ！日本
１章　強い経済こそ国のささえ
２章　複雑化する多極間競争にどう勝つか
３章　世界に通用する政治
４章　日本は成熟の先をめざす
５章　日本は日本らしく、日本人は日本人らしく
終章　日本は再び飛翔する

著者等紹介

中川昭一［ナカガワショウイチ］
１９５３年東京都生まれ。東京大学法学部卒業後、日本興業銀行に勤務。８３年１２月衆議院議員に初当選。自由民主党衆議院議員（８期）。政策集団志帥会会長代行。農林水産大臣、経済産業大臣、自由民主党政務調査会長を歴任。超党派でつくる拉致議連会長代行。自民党内では拉致問題特命委員長及び、水の安全保障に関する特命委員長等を務める（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[魔王]

私は中川さんのことをとても誤解しておりました。保守の方なのでメディアリンチを受けたことを知り、当時それを見て笑っていたのを後悔しております。ということで、内容としては10年以上前にも関わらず中国の脅威を述べられ、現在の制作にも引けを取らない内容は素晴らしい。というかこの10年近く何も対策を打ってこなかったのが残念でなりません。中川先生がいたら、安倍総理の側近として日本を正しい方向に導くことができたであろうと思います。

2021/10/08

[Izutan]

今読むと若干古いと感じる部分もあるが、資源問題、特に水についての問題意識や、ロシアとの外交関係の重視など、鋭い指摘がなされていた。 ご存命であれば、現在の政権でも重要な役割をされていただろうと思われるだけに、今更ながら、急逝されたことが悔やまれる。

2013/11/12

[西澤 隆]

第一回「読んでない本大賞」でこの本が受賞したのを「痕跡本の世界」で知り興味を持って手に取った一冊。WTOの機能不全から来るFTAの締結への流れ、温暖化で北極海の氷が溶けることを新海路の取り合いや利用が容易になる地下資源といった面で外交問題とするとらえ方、水を資源としてとらえることなど提示されている観点は腑に落ちる所も多い。最近は問題提示しただけで「コイツ」はおかしいと総攻撃状態になってしまうことが多々あるが「その方法」はちがうと思うという議論にならないのは不毛。そういう土壌がないのはとても怖いと思います。

2015/10/30

[BluePlanet]

2008年9月16日発行。故中川大臣の政治家としての思い、政治家となった理由等を書き綴った遺作。それにしても何故このような優れた政治家を守ってあげれなかったのか。あの酩酊会見を止めなかった同行した官僚の責任は大だ。いや、官僚に仕組まれたのかもしれない。そして、謎の死。自殺ということになっているが、あれは殺されたのだろうと思わずにはいられない。この本を読むと、今の政治家で日本のことをここまで考えている政治家が一体何人いたのだろう。次期首相としてその手腕を奮ってもらいたかった。日本は洵に残念な政治家を失った。

2013/07/16

[msugimo]

戦後、自虐史観を植え付け左傾化されてきた日本では、国家のことを想い発言•行動する人が、タカ派・右翼扱いされている。娘が自国のことを誇りに思えるようにすることが親の責務。今後も自虐史観による教育が続くのであれば、娘と一緒に歴史を勉強しなければと思った一冊。

2012/10/20