内容説明
第一線で活躍するシテ方能楽師が、半世紀に及ぶキャリアの中で生みだしてきた能面を一挙公開。「小面」「般若」から「猩々」まで、代表作32点をダイナミックな写真で紹介。演能と面打ちの真髄を語る、貴重なエッセイを収録。巻末では、能の歴史や上演形式、能面制作の手順を解説。
目次
WOMEN AND GHOSTS
MEN、DEITIES、AND DEMONS
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジョニーウォーカー
17
読友推薦本。中学の頃に課外授業で能面を作ったことがある。見本となる面は「小面」「翁」「般若」の3つ。その中から比較的簡単そうに見えた小面を選んだのだが、これが大間違いだった。四角の分厚い木材に、天地左右そして正面と、あらかじめ下絵を描いてノミを入れる。ところがいくら彫っても、あのような滑らかな表情はあらわれない。しまいには「もう顔になればいいや」とヤケになり、結局でき上がったのは小面とは似ても似つかぬアホヅラだった。だからこそ分かる。ここに載っている面、もう神の領域です。確実に何か宿っている。図書館本。2010/09/12
kaz
0
金剛流の能楽師である著者が打った面を美しい写真で紹介。新しい面であるはずなのに、それぞれに歴史がついているような気がするのが不思議。能は嫌いではないのだが、鼓の音を聞くだけでついウトウトしてしまうのが困ったところ。2018/10/04
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