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内容説明
ニューヨーク湾内に漂う死体が発見された。それは、「気のくるったハッター家」の当主であり、クリスマスの4日前に失踪した、富豪のヨーク・ハッターだった。他殺か、自殺か…。だが、事件を担当するサム警部は、ヨークの遺品のたばこ入れの中に隠されていた紙片を見つけた。「完全な精神状態で、私は自殺する」という言葉が、そこには記されていた。2ヵ月後、ヨークの孫の13歳になるジャッキーが、食卓の卵酒を一口飲み下したかと思うと、声をあげて苦しみ、全身を痙攣させた。一命はとりとめたが、そこには、猛毒のストリキニーネが入っていた。サム警部は、事件について助言を仰ぎに、ハムレット荘に、老俳優である名探偵ドルリー・レーンを訪ねる。ミステリー史上の最高傑作と謳われる本書の、悲劇の謎、展開、そしてエンディングを、存分に堪能してください。