出版社内容情報
「生物学は暗記科目だから好きになれない」という人のために,生物学の面白さを味わってもらおうと書かれた生物学になじむための参考書。病気、薬、食品、スポーツといった日常的要素をいれたストーリー性のある説明は生物学をより身近に感じさせる。著者独自の解釈・意味づけが読者を生物学の奥深く面白い世界に誘い込む。目次 1章 序 論:ストーリーのない暗記は苦痛です.どのようなしくみかを考え,なぜ?の空想を楽しむのが生物学のファンタジー 2章 動物のかたちと大きさはもののやりとりと重力できまる【からだの外と中のものの移動・循環系と動物のからだの大きさ・細胞の外と中のもののやりとり】 3章 体温調節【温度はどう感じる・外温動物と内温動物・体温をどうやって維持する・体温を変える(上げる)・女性の体温と男性の体温 4章 ヒトの栄養と消化・吸収【動物はどうやってエネルギーを得る?・食べ物の分解・食べ物を消化する意味】 5章 神経系【中枢神経系・末梢神経系・反射】 6章 循環系【開放血管系と閉鎖血管系・脊椎動物の心臓・心臓のペースメーカー】7章 呼吸【外呼吸と内呼吸・動物の呼吸器官・ヒトの呼吸気管・鳥の呼吸器官・酸素と二酸化炭素の運搬】8章 浸透圧【浸透圧って何?・キンギョの精子の運動で浸透圧を理解する・9章 排出系【ヒトの腎臓の構造と不要なもののより分け・浸透圧調節・血圧,血液量の調節】10章 内分泌系【ホルモンとは・インスリンのはたらき・ホルモンの入手法・ホルモンの投与法】11章 進化と分類【動物の分類・動物と進化】12章 動物は「種族維持」のためには貢献しない【種族維持ということは自然界では起こらない・動物は基本的に利己的なんです】13章 生物と生物学の特徴【生物学にはHowのクエスチョンとWhyのクエスチョンがある・生物学ではマジョリティーのことが教科書に書いてある】14章 動物の行動【ティンバーゲンの4つの問い・行動が起こるための条件】15章 神様と脳【科学と宗教・著者の考え その1・著者の考え その2・他の科学者の考え・道徳心と脳】 コラム:プロレスラーのような大きなアメーバはいるか?・大きな細胞,長い細胞・動脈と静脈・からだが冷えるとなぜおしっこをしたくなるのか?・昼夜,夏冬,緯度と体温・体温を下げておく・焼き鳥を食べると腕の筋肉は鶏肉になる? とんかつを食べると足の筋肉が豚肉になる?・特定保健用食品,栄養機能食品,機能性表示食品・コラーゲンペプチドについての研究論文・必須アミノ酸と必須脂肪酸,必須糖はないの?・末梢神経系の出入り・ 心とは・抗うつ剤と殺虫剤・キリンの血圧・スポーツと脈拍・胎児の心臓の血液の循環・なぜ朝の息は臭い?・サカナとカエル・山,地上と海・キンギョの赤血球と淡水・血液中クレアチニン濃度と尿中ヒト絨毛膜性生殖腺刺激ホルモン・食べ物の塩分と指輪・ANP,アクアポリン,レプチン・ホルモンの定義と名称など・松果体とメラトニン・魚のホルモンをカイコでつくる・農学部における動物生産の考え方・魚の繁殖季節の調節・生物の進化と遺伝子としてのDNA
目次
序論:ストーリーのない暗記は苦痛です
動物のかたちと大きさはもののやりとりと重力できまる
体温調節
ヒトの栄養と消化・吸収
神経系
循環系
呼吸
浸透圧
排出系
内分泌系
進化と分類
野生動物は「種族維持」のためには貢献しない
生物と生物学の特徴
動物の行動
神様と脳
著者等紹介
小林牧人[コバヤシマキト]
1956年生。東京大学農学部水産学科卒、同大学院博士課程修了。カナダ・アルバータ大学研究員、東京大学農学部水産学科助手・助教授、国際基督教大学准教授・教授。農学博士。現在国際基督教大学特任教授。専門:魚類生理学、行動学、保全学、環境科学。日本動物学会奨励賞、日本水産学会進歩賞、日本水産学会論文賞受賞。東京大学アメリカンフットボール部ウォリアーズ卒
小澤一史[オザワヒトシ]
1958年生。東京慈恵会医科大学卒、同大学解剖学教室助手、群馬大学内分泌研究所助手、フランス国立科学研究所(CNRS)客員研究員、京都府立医科大学講師・助教授、日本医科大学大学院教授・名誉教授。医学博士。現在佛教大学保健医療技術学部教授。専門:神経解剖学、神経内分泌学、神経生物学。日本臨床電子顕微鏡学会研究奨励賞、成長ホルモン協会奨励賞、日本組織細胞化学会学会賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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