出版社内容情報
ボイジャー宇宙探査機は、私たちが派遣した最遠の使者だ。1977年に打ち上げられた2機の探査機は太陽系の外側、星間空間に突入したが、今なおその生みの親たちによって運用、観測が続けられている。本書はボイジャー宇宙探査機を打ち上げ、数々の発見を成し遂げた卓越したチームメンバーたちの約半世紀にわたる情熱的な活動を惑星科学者ジム・ベルが記す。探査機がもたらした新たな発見が、次々と人々の理解を一変させていった当時の熱気を伝える。
内容説明
人類が派遣した最遠の使者、ボイジャー。今も無窮の星間空間を飛行する宇宙探査機と、チームメンバーの半世紀を描く科学ノンフィクション。
目次
アウトバウンド
第1部 惑星直列(探査機ボイジャー;重力アシスト;ビンの中のメッセージ)
第2部 壮大な旅・グランドツアー(木星:宮廷内の新世界 惑星の王;土星:リングの中のドラマ;天王星:牡牛の目をもつ傾いた世界;海王星:最後の巨大氷惑星)
第3部 過去を振り返り未来を見る(ピクセルあたり50億人;太陽圏から星間空間へ;その他の恒星・惑星と生命体)
著者等紹介
ベル,ジム[ベル,ジム] [Bell,Jim]
アリゾナ州立大学地球・宇宙探査学部教授兼コーネル大学天文学科特任教授。1980年にカール・セーガンらが創設した惑星協会の会長を務める。ジム・ベルと彼のグループは、宇宙ミッションに関する功績で、NASAから数多くの団体賞を授与されてきた。また2011年には、惑星科学に関する啓蒙活動で、米国天文学会からカール・セーガン・メダルを授与されている
古田治[フルタオサム]
東京大学理学部・理学系大学院修士了(地球物理学)。国際電信電話(株)勤務を経て、現在は科学技術分野の翻訳家。在勤時に電気工学で修士(スタンフォード大学)/博士(京都大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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