内容説明
本書では、17世紀になされた最初の科学観測からどのようにして気候学の分野での太陽の特別な役割が明らかにされてきたのかを解説する。太陽という光り輝く天体が地球に与える影響を述べているのである。一方、現在の地球温暖化に対しても、多面的に検討している。温室効果が増しているのか、あるいは太陽活動が強くなっているのか。二つの要因が、たまたま同時に起きて近未来の気候に影響を及ぼすのであろうか…?
目次
第1章 近代天文学の夜明け
第2章 フランス天文学
第3章 太陽
第4章 太陽定数の変動
第5章 地球の気候
第6章 将来の気候
著者等紹介
ネム=リブ,エリザベート[ネムリブ,エリザベート] [Nesme‐Ribes,´Elisabeth]
理学博士。CNRS(フランス国立科学研究センター)主任研究者、ムードン天文台天文学者。太陽物理学の研究が主たる科学的業績である
チュイリエ,ジェラール[チュイリエ,ジェラール] [Thuillier,G´erard]
理学博士。CNRS研究技師、CNRS航空局地球物理学者。科学的活動分野は、太陽と地球大気の関係である
北井礼三郎[キタイレイザブロウ]
1948年生まれ。1970年京都大学理学部卒業。1983年理学博士(京都大学大学院理学研究科)。専門は太陽物理学。2013年京都大学理学研究科附属天文台を定年退職。現在、認定NPO法人花山星空ネットワーク監事、立命館大学非常勤講師。平成25年度文部科学大臣表彰科学技術賞理解増進部門受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件