目次
第1章 進化と放散
第2章 分布生態
第3章 摂食生態
第4章 繁殖生態
第5章 資源量推定
第6章 資源管理と補鯨
第7章 環境汚染物質とクジラ類
著者等紹介
笠松不二男[カサマツフジオ]
1950年東京生まれ。1974年北海道大学水産学部卒業。(財)日本鯨類研究所を経て、(財)海洋生物環境研究所・研究調査グループマネージャー、農学博士(東京大学)。専門は、海洋生態学、鯨類分布生態学、放射生態学
田中栄次[タナカエイジ]
1959年東京生まれ。1987年東京大学大学院農学系研究科博士課程修了(農学博士)。1987年(社)日本水産資源保護協会、1989年東京水産大学水産学部助手を経て、東京海洋大学大学院教授。専門は水産資源学、水産資源管理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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でんすけ
2
鯨類の系統、地域分布、食性などを網羅。鯨の生態については、その巨体ゆえ、種類によって赤道付近から極域まで移動する回遊範囲の広さゆえ把握しづらい。よくよく考えれば回遊ルートや繁殖、棲息海域などをそれぞれの種類ごとに調べるだけでも相当なスケールで臨んだはずだ。ザトウクジラは南極と北極とに分かれて分布していること、雄の成熟した個体は雌や子クジラとの餌資源の競合を避けるために、赤道付近を離れ極域に向けて孤独に棲息していること、種類ごとに餌の奪い合いを避けるために食性や回遊域が違うことが印象に残る。2019/06/01