どこか“問題化”される若者たち

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  • サイズ A5判/ページ数 226p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784769910879
  • NDC分類 367.6
  • Cコード C3036

目次

第1部 「若者の問題」の社会学的分析(少年犯罪をめぐる「まなざし」の変容―後期近代における;「ひきこもり」はなぜ問題なのか;ホームレス化する若者?;若者労働の現在―「正社員」=「自立」モデルを超えて)
第2部 「若者文化」の社会学的問題化(ケータイは公共性の敵か―若者の親密な関係性をめぐる問題化の構図;“オタク問題”の四半世紀―“オタク”はどのように“問題視”されてきたのか;若者と「軽く」なる性;情熱的恋愛と規範的恋愛;ファッションと若者の現代像―「エロ」・「モテ」にみるアイデンティティ戦略;どうして美容整形をするのか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ハナさん*

2
2008年10月31日初版第1刷。市図より。2000年代後半において、若者の現代的な問題とされていた主題を、社会学的視点から実証的に分析した論文が10本。テーマは、第Ⅰ部が「若者の問題」の社会学的分析。少年犯罪、ひきこもり、ホームレス(ネットカフェ難民等)、フリーター等の非正規雇用。第Ⅱ部が「若者文化」の社会学的問題化。ケータイと公共性、オタク、少女マンガの過激な性描写と性の低年齢化、恋愛の意識と規範性、エロかわなどの現代的ファッション、美容整形。大部分が、文献資料にあたったもので、あまり深くない。2024/02/18

ひろ

1
複数著者による20代までの若者が抱える諸種の問題についてのデータを交えた考察と分析。取り上げられているテーマや元となる資料が既に少し古くはなっているがまだ通用する部分も多くある。少年犯罪を犯す子供たちが「存在論的安心を揺るがす存在」として排除され、社会全体の問題として考えられていなくなっているという指摘、また人工妊娠中絶や妊娠先行型結婚が増加しているという意味では確かに若者の性は「軽く」なっているが、避妊の実行率はむしろ高くなっており、これはコンドームという比較的不安定な避妊具に頼る日本特有の事態かもしれ2017/04/04

MG

0
「情熱的恋愛と規範的恋愛」羽渕一代より。現代の若者は、結婚の通過儀礼として義務的=規範的に恋愛をしていると。30代で結婚をするためにはまず10、20代に恋愛しておかないといけないから。恋愛をしないといけないという日本の空気の正体を指摘しています。まさか、規範的に恋愛しているとは・・・2012/10/14

トギエモン

0
少年犯罪やひきこもりなど「若者」の問題とされることに「若者の問題なのか、そうでないのか」、「若者の問題であるとするならば、社会学的に問題化する方向性はどこにあるのか」について書かれた本。 私がこの本を読んだきっかけは、「おたく」象の変化について書かれた章があったから。 ここでは、「おたく」という単語が誕生してからどのような扱いを受けていったのかが論じられている。 「おたく」は誕生してから、今でいうならオタクとみられるであろう、アニメファンから蔑視されていた状況が書かれている。2024/01/31

むみ

0
9-10章 先行研究 2023/12/02

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