内容説明
本書は、カール・ポパーの思想について、初学者をも念頭に入れて、その社会哲学と科学哲学の全体像をわかりやすく、丁寧にしかも魅力的に語っている。
目次
第1章 序
第2章 科学的方法―伝統的な見解とポパーの見解
第3章 科学と非科学との間の境界設定規準
第4章 ポパーの進化論と世界3理論
第5章 客観的知識
第6章 開かれた社会
第7章 開かれた社会の敵
著者等紹介
マギー,ブライアン[Magee,Bryan]
さて、ブライアン・マギーについては、翻訳出版されている『知の歴史(The Story of Philosophy)』BL出版の著者としてご存じの方もおられるであろう。原著の解説に沿って紹介すると、マギー(1930年、ロンドン生まれ)は、クライスツ・ホスピタルを卒業し、(海外での兵役後)オックスフォード大学、ケブル・カレッジで教育を受け、そこで2つの優等学士号―1つは現代史、もう1つは哲学、政治学、経済学―を取得し、また組合の議長も務めた。スウェーデンで1年間教鞭を取り、エール大学で哲学のフェローシップを取った後、1956年、彼は作家、批評家、ブロードキャスターになるため、学究生活を離れた。彼はしばしばラジオ、テレビに出演し、また批評家サークルの音楽部門、演劇部門の会員である。1970年オックスフォード大学、バリオル・カレッジで哲学担当の講師となり、学究的活動を再開してからも、引き続きこの方面の活動をおこなっている。1973年、オール・ソウルズの客員特別会員に選出された。1974年から1983年まで、国会議員も務めた。彼の15冊の著書は、各国語に翻訳されており、それには以下の著書がふくまれている。『若者よ西へ行け(Go West,Young Man)』(1958年)、『新急進主義(The New Radicalism)』(1962年)、『民主主義革命(The Democratic Revolution)』(1964年)、『二千年に向けて(Towards 2000)』(1965年)、『ワン・イン・トゥエンティ(One in Twenty)』(1966年)、『ワーグナーの諸相(Aspects of Wagner)』(1968年)、『現代イギリス哲学(Modern British Philosophy)』(1971年)、『着想の豊かな人びと(Men of Ideas)』(1978年)、『ショーペンハウエルの哲学(The Philosophy of Schopenhauer)』(1983年)、『偉大な哲学者たち(The Great Philosophers)』(1987年)
立花希一[タチバナキイチ]
1952年東京都に生まれる。’84年筑波大学大学院博士課程哲学・思想研究科哲学専攻単位取得満期退学。現在、秋田大学教育文化部教授、欧米文化講座(現代思想論)。分担執筆に「科学とは何だろうか」「哲学思索と現実の世界」「批判と挑戦」ほか
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
田氏
うえ
bass
takashit
積読派
-
- 和書
- 世界で一番のクリスマス