目次
序章 医療社会学における実質的諸問題
第1部 医療ケアへの社会学的アプローチ(医療社会学の現状;医療ケアへの構造的アプローチ)
第2部 医療ケア構造における専門職の位置(専門職―概観;専門職のクライエント統制;専門家支配)
第3部 医療ケアの組織化をめぐる諸問題(病院ケアの組織化;外来医療ケアの組織化;専門家支配と医療ケアの再組織化)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きぬりん
2
医療社会学における専門職論の古典。医療専門職の権威やその支配的地位はもっぱら専門的な知識・技術のみに由来するのではなく、むしろ「組織化された自律性」という組織的・制度的装置に依拠するところが大きく、またそれが保健医療における様々な機能不全を引き起こしてることを解明する。解説で的確に指摘されているように、「ともすれば理想化されやすい専門職の権威の脱権威化を試み、その社会的基盤を明らかにし、官僚制と同様に専門職が[…]クライエントに疎外をもたらしていることを示した点に、本書最大の功績がある」。2025/01/10
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