内容説明
本書は前著『フランス社会学断章』を承けた内藤教授のデュルケム学派研究のさらなる深化であるが、『断章』においては主としてデュルケムとモースの学説解明に力点がおかれたのに対し、本『研究』では、表題と副題に沿った時系列的視点の重視すなわち学史的研究を中心に据えて学派とモースの出生を終熄の歴史が外的内的要因兼併のうえ考察される。
目次
第1部 デュルケム学派の展望(デュルケム学派の発端;前期デュルケム学派の構造;後期デュルケム学派の展開;デュルケム学派の亀裂)
第2部 マルセル・モース研究(マルセル・モースの知的生涯;マルセル・モースの知的生涯;そのデビュー作・刑法起源論;青年期におけるモースの社会学主義;「贈与論」の形成過程;後期におけるひとつの集約―文明論の形成)