出版社内容情報
〝秘密戦士〟のサバイバル! 陸軍中野学校で学び、終戦後もフィリピンの密林で任務を遂行しつづけた男の生き残りをかけた記録。初版から30年、衝撃作が文庫で蘇る!
1945年の終戦を知らず、フィリピン・ルバング島のジャングルで三十年間、戦いつづけた小野田寛郎少尉──自身の運命を決定づけた「ルバング島で遊撃戦を指導せよ」の命令の下、戦場に赴き、陸軍中野学校の「謀略は誠なり」の精神を胸に任務を果たし続けた男の壮絶なる記録を綴る。〈「小野田さんの思い出」斎藤充功 収載〉
【目次】
内容説明
一九四五年の終戦を知らず、フィリピン・ルバング島のジャングルで三十年間、戦いつづけた小野田寛郎少尉―自身の運命を決定づけた「ルバング島で遊撃戦を指導せよ」の命令の下、戦場に赴き、陸軍中野学校の「謀略は誠なり」の精神を胸に任務を果たし続けた“秘密戦士”の壮絶なるサバイバル戦をみずから語る。
目次
ブラジルの日々
三十年目の投降命令
フィリピン戦線へ
ルバング島での戦闘
密林の「残置諜者」
「救出」は米軍の謀略工作だ
終戦二十八年目、小塚一等兵の“戦死”
たった一人の任務遂行
帰還、狂騒と虚脱と
生きる
戦後50年と小野田元少尉(三枝貢)
小野田さんの思い出(斎藤充功)
著者等紹介
小野田寛郎[オノダヒロオ]
大正11年(1922)3月、和歌山県生まれ。昭和14年(1939)春、旧制海南中学を卒業。貿易商社に就職、中国漢口(現在の武漢)支店勤務。昭和17年(1942)12月、和歌山歩兵第61連隊入隊、昭和19年(1944)1月、久留米第一予備士官学校入校。同年9月、陸軍中野学校二俣分校で訓練の後、同年12月フィリピン戦線へ。以後30年、作戦解除命令を受けられないまま任務遂行。昭和49年(1974)2月、鈴木紀夫氏と遭遇、同年3月、祖国に生還。昭和50年(1975)春、ブラジルに渡り、牧場を開拓、経営。昭和59年(1984)「自然と人間の共生」をテーマに、子供たちのキャンプ「小野田自然塾」を開く。平成26年(2014)1月、死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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