内容説明
映画は「世界」を映す鏡だ。優れた作品は社会の矛盾の萌芽を捉え隠された真実を白日の下にさらす。また過去の歴史を振り返ることで、人間社会が迎える悲劇的未来を克明に描く。一方で娯楽作の裏に観る人を望ましい方向に誘導する仕掛けが潜んでいることもある。危機の時代を迎えたいま、映画は何を描いているか。
目次
政治に歪められた映画たち
北朝鮮危機は映画に学べ
アカデミー賞の袋小路
『華氏119』はムーアの最高傑作
全体主義と闘う映画
ハリウッド映画の警告が中国のヒントになった?
中共が奪うハリウッドの魅力
戦争映画が映すアメリカの現在
香港民主化運動の希望 デニス・ホーの闘い
誰が東京五輪の足を引っぱったのか
映画で読みとく北京冬季五輪の歴史的罪
映画で蘇る忌まわしき残虐
ドキュメンタリー映画が暴くプーチンの毒殺手口
中国戦争映画に宿る台湾侵攻の意図
著者等紹介
瀬戸川宗太[セトガワソウタ]
昭和27年、東京都生まれ。上智大学法学部を卒業後、中学・高校の教諭を経て映画評論家となる。社会派・サスペンス映画に詳しい。現在、「正論」「Hanada」「Voice」「夕刊フジ」等の雑誌・新聞に映画評論を寄稿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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