内容説明
一般大学を卒業、ひょんなことから海上自衛隊幹部候補生学校に入った文系女子。そこで待っていたのは、旧海軍兵学校の伝統を受け継ぐ厳しいしつけ教育、短艇訓練、八マイル遠泳…男女の区別一切なしのハードな日々。女性自衛官として初めて遠洋練習航海に参加、艦艇勤務も経験した著者が士官のタマゴ時代を描く。
目次
真っ白な制服に憧れて
合格ですよ!
幹部候補生学校生活始まる
入校式と「服務の宣誓」
寝室に台風、夜更けに雷撃!?
初めての長期休暇と射撃訓練
艇長の舵さばき
休日は夢のひととき
暑い夏には熱い訓練
総短艇初優勝、さらば「軍神」
ミッション・インポッシブル
八マイル遠泳訓練本番!
著者等紹介
時武里帆[トキタケリホ]
1971(昭和46)年、神奈川県生まれ。1994(平成6)年、明治大学文学部卒業し、海上自衛隊幹部候補生学校入校。任官後、練習艦「かしま」に乗り組み、女性自衛官として初めて遠洋練習航海に参加。練習艦「みねぐも」勤務後、退職。2014(平成26)年、ゴールデン・エレファント賞大賞を受賞した『ウェーブ―小菅千春三尉の航海日誌』(〓(えい)出版社)にて時武ぼたんとして小説家デビュー。その後、筆名を時武里帆に改め、小説を上梓する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yamatoshiuruhashi
57
一般大学の文学部出身女子が幹部候補生として海上自衛官となる。まずはその第一歩、江田島の幹部候補生学校での生活を書いた本。卒業までではなく遠泳訓練までで終わり。あと半年は別に書かれているのかな。2023/03/21
海燕
7
興味深く読んだ。今から30年ほど前、陸自ではなく、海上自衛隊に入る女性はまだ少なかっただろう。その決心と心意気をまず素晴らしいと思う。著者は海上自衛官の白い制服のかっこよさに惹かれて受験を決めた、というようなことを書いているが、きっかけとは得てしてそのようなものでしょう。著者は一般大学卒業者として、幹部候補生の課程に入校。部隊を指揮する幹部を育成する教育を受けるのである。防衛大卒者と共に同じカリキュラムを履修するというのは大変だろう。8マイルの遠泳を、同じ隊の学生で協力して完泳する場面など胸が熱くなる‥2023/11/04
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