内容説明
高速急降下爆撃機「彗星」―これこそ太平洋戦争の後期に登場した日本海軍が誇る艦上爆撃機であった。同機で編成された第五〇三海軍航空隊の一員として従軍した二人の搭乗員が、出撃、不時着、漂流、そして終戦後捕虜となり九死に一生を得た体験を、当時の前線の模様を織りまぜて記述した翼なき操縦士の奮戦記。
目次
1 さらば祖国よ
2 南海の激闘
3 翼なき若鷲
4 陸戦では死ねない
5 よみがえる翼
6 戦い敗る
7 降伏
8 シンガポールの空、故郷を望む
9 戦友よ、安らかに眠れ
著者等紹介
大野景範[オオノケイハン]
1926年生まれ。15歳で元日本海軍予科練入隊。卒業後、零式水上観測機の搭乗員として対潜水艦の索敵攻撃の任務に就く。1945年3月、神風特別攻撃隊の一員となるが出撃を待たず終戦(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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